ハチミツとクローバー、3月のライオン、どっちも登場人物達の繊細な心を描いた人気作品ですね(^^)
両方とも絵柄はフワッとしていて可愛らしいのだけど、作品の全体にどこか、思春期ならではの葛藤とか孤独感といった要素が散りばめられているような感じがします。
ハチミツとクローバーは少女マンガ!という感じがするけれど、3月のライオンの方は男の子が主人公だし、将棋にのめり込んでるしで
ちょっとだけ「ん?」となる方もいるかもしれません。
むしろ3月のライオンの方が好き!という方も、両方好き!という方も
すぐに溶けてなくなっていく甘くて切ない綿菓子のような、羽海野チカさんの名作に、もう一度思いを馳せてみませんか(^^)
【ハチミツとクローバー】1~10巻
男女の青春を描いた作品(^^)
登場人物たちの繊細な心理描写が、綺麗な絵と共に丁寧に描かれています。
胸がキュッとするようなシーンもあって、思わず目頭が熱くなります・・・。
それぞれが切ない片思いで、相手の気持ちを思いやったり、また上手に出来ずにもがいたり
大切なものをどうやって扱っていいか分からない不器用な感じがとても微笑ましくて、愛おしくもあります。
孤独や寂しさや葛藤もありながら、全体的な雰囲気はけしてどんよりとはせずに
フンワリほのぼのと優しい感じ。
登場人物達も皆穏やかで優しい人達なのも、見ていて癒されます(^^)
恋愛マンガとして読んでも面白いかもしれませんが、人間としての成長というのも、充分に描かれていると思います。
勢いよく、行くぞー!というという時よりかは
少し休んで人生を振り返ったり、あぁ、あんな時があったなぁとしみじみ感傷に浸りたい時におススメのマンガです(^^)
逆にガンガン行きたいという気分の時に読むと、登場人物たちのなかなか白黒ハッキリしない行動にモヤモヤして、
「も~~~!!!(ーー;)」ってなっちゃうかもしれません(笑)
【3月のライオン】1~14巻
主人公の桐山零くんが、将棋と、周りの人達との触れ合いながら人間的に成長していく物語です。
桐山少年は、基本的には物静かなタイプなので(将棋の事に関して内面的にはメチャメチャ熱いですが。)
たんたんと時間が流れていく感じで物語は進んでいきます。
主人公は孤独を抱え、不器用ながらにも周りの人間に恵まれて、優しい人達と暖かい時間を過ごします。
人生辛い事も悲しいことも色々あるけど、それでも皆がんばって生きていて
普段は表には見せないでいるけど、それを見せられる相手がいる事によって救われたり
支え合って生きていける相手がいる事はかけがえのないものだなって改めて思わせてくれる
何ていうか人の孤独や優しさに敏感になれる作品です。
感受性が上がりそうな・・・。
私は将棋が好きなのでなおさら興味深かったですが
特に将棋に興味がなくても問題なく楽しめます。
将棋がどうこうというよりは、将棋を通じて、とか、人と人との関わりの中で、とか、そういった事に重きを置いている作品だと思います。
ちょっぴりセンチメンタルな夜に読むと、感情がガッツリ動かされること間違いないですよ(^^)